八丈太鼓の世界

八丈太鼓について・・11月15日ルーテル教会でのコンサートにお招きする長山・柵木両氏
今回彼らをお招きした個人的な理由は色々あるのですが、ここで、私が今、認識している
八丈太鼓の世界・・について少し書きたいと思います。

八丈太鼓に注目したのは、10年程前「大久保アジアの祭り」というイベントで「まごめ会」の皆さんと
ご一緒した事が切っ掛けです。ベテランが基本的なリズムを支え、そこに未経験者も参加出来る仕組み。

特に言葉が通じないなど、交流に障害があったとしても受け入れる事が出来る音楽の形態を
持っていると言う印象がありました。
大久保で開催する海外の人との交流を促すイベントには、ピッタリなんじゃないかと思い、
まごめ会の柵木さんに連絡を取らせて頂いたりもしました。

今回のコンサートの為に柵木さんからいただいた資料「故奥山熊雄」さんの舞台を
DVDで観させて頂きました。そこに現れている奥山さんの世界は一言で言うなら「他者を受け入れる心」
なんじゃないかと・・DVDは舞台なんですが、そこにある奥山さんの姿は、八丈島の人達が、
子供であった頃の彼に伝えたかった、人のあるべき姿勢みたいな物だったのではないか・・と感じました。

色々調べてみると、八丈太鼓は「流人の文化」として島に伝わった説などもあるのですが、
その辺りには、観光誘致やエンターテイメントとして多くの人を楽しませる為の物語も多く作られた
様子がうかがえます。エンターテイメント芸能の時代としては、必然なのかも知れませんし必要な事なのかも
知れません。

ただ、奥山さんの伝える八丈太鼓の世界が現わす物は知らない者をも受け入れ、心を開かせてしまう作法
とでも言うべき音楽の在り方で、仮に厳めしい武家の流人やヤサグレた犯罪者をも笑顔にさせたかも知れない昔の
八丈島の人々の姿を想像させます。

奥山氏の姿は仕草もどこか女性的と言うか、たおやかです。
彼はそれを先人から、フォームとして学んだようです。脇の下に卵を挟んで落とさないように太鼓を叩く。
膝の間に半紙を挟み落とさない・・吊るした太鼓を揺らさない・・そんな具合です。
重要なのは、卵や半紙を落とさない緊張感では無く、そう言った柔の気分に到達する方法の一つです。

結果的に演奏家として良い音を聴かせるだけではなく、そこに居る人達にも良い音を出させる・・
それを実現しているように思います。

DVDで垣間見た「奥山熊雄の世界」は、特別格好の良い舞いの様な叩き方でも無く、
複雑で難易度の高いバチさばきを見せる分けでもなく他の誰にも緊張を強いる事なく、
楽しいシェアの世界に誘うおじいちゃんが満面の笑みで、そこに居る全ての人に声をかけて回る・・
そんな光景でした。

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